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はじめは名前を、そして自分自身を

 はじめは名前を、そして自分自身を

作成者:    Euphemia KOUROUSSIS

国:   ギリシャ

追加日付: 09.08.2012

評価 :

 

天然野菜をたくさん食べて、自然に親しむこと、それは健康的な生活を送る上での最も基本的な法則であるが、この「健康生活メソッド」という法則の信奉者があまりに自然に近づきすぎることがある。

アミッドは生活の大部分を陽にあたって過ごしている。彼は、太陽が身近であればあるほどいい、なぜなら、目は大事なものを体内に吸収するための入り口なのだから、と考えている。彼は、目から我々が受け取るものはすべて、目の毛細血管をとおって脳に伝わり、それが活力の元となると言う。

アミッドの目は、まるで陽の光であせてしまったような異様にうすい青色をしている。医者は、甲状腺の異常だという。しかし、アミッドは信じない。最近は、だれも信じていない。健康生活メソッドが自分を殺すはずがないと思っている。

2006年のこと、ある青年がいた。ドミートリという名のその青年は、モスクワの中流クラスのビジネスマンだった。ナイトクラブに入りびたり、横領で刑務所に3年間、ヘロインはやるは、C型肝炎は患うは、健康的なことは何ひとつしていなかった。実のところ、だれも驚かなかった。医者は半年の命だと言った。今のところ、どうしてこの人間が自分を変えて麻薬をやめることができたのか、説明できない。

半年たっても、ドミートリは死ななかった。内なる声がして、太陽を眺めれば眺めるほど体内電気が充電されるという。今でさえ、どこにいようとも、太陽のエネルギーを感じている。

ドミートリに太陽を見ろと命じたその声が一体何者なのか、彼も自分でわからない。このような行動を我々の多くは病気と考える。脳の幻覚作用でヘロインによるものだ。自分の疾患を克服するために、自分自身をもっと知るために、太陽と向かい合うために、ドミートリは山を目指した。肉体を鍛えるために雪の中で眠った。まさにその時、彼はアミッドになろう、と決意した。つまりドミートリがアミッドになったわけだ。彼は自分が「太陽を食べて生きる存在」になったのを確信して家にもどってきた。

太陽を食べて生きる者たちは、太陽エネルギーこそ、人間にとって唯一の健康の源であると考えている。科学はそれを認めない。それどころか太陽を食べる者たちが飢えで命を落としたと記録している。ドミートリは、太陽が自分をすっかり治してくれたのだと思っている。まずC型肝炎を治し、そして完全に健康な人間にしてくれたのだ。

ドミートリはフィットネス・クラブになど行かない。しかし、朝のジョギングと菜園での力仕事が生活の一部となっている。

山登りを初めて3年、ドミートリはすっかり自分の健康を建て直した。山から帰って来た時、両親は自分の息子だとは分からなかった。頭が変になったのだと思った。病院に入院させようかと考えたほどだ。しかし結局、あきらめて、健康な生活を送ろうとしている息子に好きなようにさせることにした。何はともあれ、それは麻薬をやるよりは、はるかにいいことなのだから。

それから半年、アミッドは肉体が老化しなくなり、自己破壊が止まったと感じた。医者たちがアミッドを診察して調べた上で、その太陽治療にはたくさんのマイナス要因があることを告げた。しかし、アミッドは医者の言うことなど聞こうとはしない

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