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内田忠男

内田忠男

内田忠男

国際ジャーナリスト、アナリスト、名古屋大学の教授、日本

質問

  • 医師は、 「麻薬中毒のリハビリ」について話したがらず、現時点で薬物を使用しない患者を専門用語で「元中毒者」だとよびます 。現代の社会で人はその「レッテル」取り除くことが出来ないでしょうか。精神科医者の意見でも過半数の患者は一生 麻薬中毒者になると言われています。元麻薬中毒者は社会の一員として自由に生活できるように社会でどんな対策が必要ですか?

     麻薬常用の泥沼から更生した人々を差別するのは論外です。社会全体として、麻薬撲滅への取り組みを強める一方で、麻薬から立ち直った人には、その体験を語らせるなど、むしろ彼らの経験を社会で役立てる取り組みが必要と思います。ただ、一度、麻薬に手を染めた人の再犯率は世界全体でも極めて高いのが現状。再犯を防ぐ意味からも、立ち直った人、立ち直ろうと苦闘している人を社会全体が助ける手だてを講じなければいけません。そのためには、政府が先頭に立って、そうした試みを広げて行く必要があると確信します。

    キルギスの一角で、麻薬防止に努力されているあなたのような人の努力には、深い敬意を表します。
     
  • 家庭内のしつけは麻薬乱用の防止対策にどのような役割を果たしますか?

     家庭内が一番大切な教育の場です。子供たちに麻薬の恐ろしさと、違法性を折りに触れて伝えることが肝要で、食事時の話題になどに取り上げて、くどいくらいに教え込む努力が求められます。

  • インターネット、情報技術の発展の世紀における麻薬乱用の情報的な対策は何が効果的だと思いますか?現代は、国民を麻薬乱用の脅威から守るために国家はどのような防止対策が実行しなければなりませんか?

     インターネットを通じて麻薬密売を試みる迷惑メールは、当方にも時々送られてきます。私のアドレスをどうして知ったのか、不審に思いますが、今日のネット社会では止めようがないのかもしれません。国家が関与して、メールを遮断すると、表現や通信の自由を損なう恐れもあり、難しい問題です。ただ、明らかに違法行為を勧誘しているようなメールは、何らかの手段で削除する必要もあり、境界線を何処に引くか、これも難しい問題です。従って、人々が、こうした違法メールに反応しないような日常の教育、宣伝が求められます。


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