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ニコライ・ベリャコフ

ニコライ・ベリャコフ

ニコライ・ベリャコフ

哲学博士、大佐、ロシア

 「統一ロシア」国際労働組合の会長で、「連邦政府新聞」と「市民」ウェブページの編集長である。1985年から今までジャーナリストで、「ベルトフ」がペンネームである。テロと腐敗の闘争など社会政治的テーマに200以上の出版物がある。退役の大佐でもある。

  •  そうした考えは確かに存在します。しかし、それはわざと世界に広められたステレオタイプであって、誘惑に弱いというのはロシア人の性格に共通したものではありません。
     ロシア民族は偉大な歴史を持った偉大な民族です。実験を繰り返し、人々はそれらに耐えてきました。人類史においてこんな民族は見当たりません。ロシア人は、勤勉で、建設的な考えを持ち、創造的で、武勇の民です。こうした性質は、地理的・気候的・社会経済的・文化歴史的・宗教的環境の下で形成されてきたのです。
     時には平和的に時には武力に訴えてロシア人は1000年にわたって巨大な空間を征服しながらエトノス(民族体)として集団主義や相互扶助の精神を強化してきました。さらにロシア人の性質として、親切、気前の良さ、オープンであること、心のこもった付き合い等が挙げられます。
     ただ民族は様々な特徴を持った個人から構成され、個人によっては上のようなロシア人の性質に当てはまりません。
     人間の本当の姿と言うものは極限状況(戦争、革命、体制の転換など)で現れるものです。極限状況では、人間の眠っていた粗野な本性、卑劣な本性などが外に出るのです。1990-2010年にかけての私たちを見れば明らかでしょう。
     今日のロシアの有り様を見て下さい。ある人々は見違えるほどに変貌し、遺伝子コードまで変わったと言えるほどです。精神的なものは物質的なものと金銭に道をゆずり、集団主義は個人主義に、家族、子ども、国家に対する責任は無責任に、国家への奉仕や祖国防衛の精神はコスモポリタンに変貌しました。
     多くがロシア人と言えないものになったとしても、私たちは自らをロシア人と称し続けます。ロシア人の広大な国土や豊かな地下資源を外国人が狙っています。
     歴史はロシア人を武力で征服することができないことを物語っています。では、ロシアの広大な国土と莫大な資源が分割されるとしたら、どのようにでしょうか?答えは簡単です。ロシア人によってです。経済的に軍事的に弱まるとともに、国民の精神的堕落がそのような事態を招きます。愛国精神や尊厳、国家への義務、祖先の伝統などが古臭いと思われています。
     代わって、「自由民主主義者」によって国民とりわけ若者の意識にカルト宗教、放蕩などが堰を切って流れ込んできました。ご自慢の西欧型民主主義や民主的自由の外見は政治・経済・社会の自由化に全く結びついていません。市民社会という名の組織作りと並行して国民の間にはアルコールと麻薬が溢れているのです。また、市場経済の発展と並行して、国家・国民生活のあらゆる局面で賄賂が横行しています。
     こんなのは私たちが望んだものではないと異議を唱える者もいるでしょう。だが、傷口に塩をすり込むようなものです。しかし、事実をまっすぐに見ようではありませんか。貧困に陥った何百万ものロシア人にとってそれは自由民主主義者の悪巧みか失敗でしかありません。犯罪的な資本主義への移行でロシア人が払った対価は100万もの人名なのです(いわゆるロシア人の受難)。国の光景はぞっとするものです。国が死のうとしています。これはロシア人が遺伝子的に誘惑に弱いとかそういうことで説明が付くものではありません。そうではなく、この国を統治しているものに帰せられるべきです。今日、公僕は政治・イデオロギーのためにも、社会経済のためにも、文化教育のためにも働いていません。残念なことです。偉大な国民には、権力も責任があり、プロフェッショナルで、強く、賢く、国と我々ひとりひとりの将来に責任を持つものでなければなりません。
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