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JWH…悪病の新流行

 JWH…悪病の新流行 

 最も恐ろしい敵は、まだよく知らない敵である。最も危険なドラッグであるとみなされているのは、もちろん、人類の麻薬との闘いにおいておなじみの危険な麻薬だが、それでもやはり、新しい合成ドラッグの引き起こす害も決して軽く見てはいけない。

 何種類かが流通した結果、ドラッグの蔓延に拍車がかかり、その広がりは悲惨ともいうべき広範囲に達してしまった。現段階(司法の取り締まりが効力を発揮していない状況)では、天然麻薬に代わる合成麻薬は法規制の上で禁止されていない(合法ということになる)。今までと同様、今後もドラッグはネットショップでかんたんに手に入るだろうし、「合法的な」闇屋には、小さな国の国家予算に匹敵するほどの利益がもたらされるだろう。次世代にどんなリスクとなるか、考えるのも恐ろしいことだ。

 ジェノサイド用の新しい麻薬改良兵器のリストには、まだ効用も副作用や後遺症についても調べきれておらず、将来生じるかもしれないその害は推測するしかないという何百ものドラッグを入れるべきだ。

 アメリカのクレムソン大学の化学者が作った合成麻薬JWHは、脳を一部とはいえ見事に破壊してしまう極悪品で、John W. Huffmannを記念して名前がつけられた。しかしそれを知っている常用者は少ない。JWHは吸引式のポピュラーなドラッグ(スパイスとかアロマミックスとか)に含まれている。いまではもう広く知られているいることだが、JWHによって人間は精神を病み、最も強い作用をもたらす麻薬に匹敵する後遺症を誘発する。常用していると、吐き気、幻聴、不安を感じるようになり、発作的な恐怖症に陥る。スパイスの常用者が精神科にかつぎ込まれることは、決してまれではない。

 JWH常用による後遺症は治そうとしてもどうやら無理のようだ。毒物の入りこんだ血液が、体中に毒素をばらまいてしまうためである。主にやられるのは肝臓、肺臓、そして脳細胞だ。脳の防衛反応で毛細血管は収縮して酸欠状態となり遂には死滅してしまう。あえてJWHと手を切らないでいると、多くは、潜在能力の機能障害や不妊症という問題に一生付きまとわれることになる。

 以上は、まだJWHの特徴のほんの一部だ。どんな「思いがけないこと」が待っているか、後にならなければ分からない。何百万もの若者が、スパイスの製造者たちに世界の国をことごとく去勢しかねない策があるのかもと、スパイスの値段が手頃すぎること(ふつうはスパイスような合成ドラッグなら天然麻薬の平均5倍、効き目も同じく5倍)に警戒心を強めているが、同時におそろしい副作用も味わい続けているのだ。

 わざわざ自分の財布から金を出して、研究に使われるラットの役割、肉体と精神がおそろしい実験に委ねられている実験ネズミの役割を、若者たちが買って出ているような思いがぬぐえない。

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